elderlyママのぼやき

元銀座のママです。長年続けてきたナイトクラブを令和2年4月3日に閉店しました。以降、地方に暮らしながら農作業と母親の介護に励んでいます。

因果応報

 先輩のA子ママには30才になる一人娘がいます。

 何度か会っていますが、なかなかの娘です。

 これまで一度も定職についたことがなく、お金がなくなると母親にせびりに来るという生活を繰り返しています。

 いつでしたかママの店で飲んでいた時、この娘がホストらしき男とやって来て、

「家賃払ってくれよ。追い出されるじゃないか?」

 大きな声で母親にお金をせびりました。

 数人のお客がいたにもかかわらずです。

 ママは、

「先週渡したでしょう、何に使ったのよ!金の成る木があるわけじゃないのよ!」

 どなり返しました。

 すると娘は、ものすごい目付きで母親をにらみ、

「うるせえよ! 一生言ってろ!」
 
 ドアを蹴って出て行きました。

 この娘、中学生の頃は、女の先生に暴行を働いて鑑別所に収監されたこともあるそうでかなりのろくでなしです。

「どうすればあんなになるんだろう?」

「前世の敵なのかしら?」

 ママは嘆きますが、でも娘がそうなってしまった理由はよくわかっているのです。

 シングルマザーで産んだあと、恋仲になった男たちを優先して、娘に充分な愛情を注がなかったからです。

 長年にわたる飲酒のせいでA子ママの心臓の筋肉は弱っています。

 去年、入院することになって娘に同意書のサインを頼んだら、

「てめえの生き死にに関係したくねえよ!」
 
 突っぱねられたそうです。

 さすがにショックだったようでママは泣いていました。

 やりたい放題の娘を見ているとf:id:ElderlyMom:20200420170121j:plain、親からあたりまえの愛情をもらえなかった子供の顛末を見せつけられている気がします。

 無力でさみしかった子供時代を親に復讐することで埋め合わせているような…。

 銀座に限りませんが、水商売にはこうしたホステスやママが数多くいます。