elderlyママのぼやき

元銀座のママです。長年続けてきたナイトクラブを令和2年4月3日に閉店しました。以降、地方に暮らしながら農作業と母親の介護に励んでいます。

ママたちの副業

 妹分のママがいます。

 なかなかのやり手で当店の倍ほどの高級クラブを経営しています。

 去年の2月、副業で寿司やを始めたのですが、一年を待たずしてもう閉めるそうです。

 うまく行かなかったということです。

「でもどうして寿司やを始めたの? 今のクラブを拡げて2号店も持ちたいとか言ってなかったっけ?」

 やけ酒をあおっている彼女に訊きました。

 すると、

「ホステスを使うのがイヤになったのよ!」

 と吐き捨てるように言いました。

「だって売り上げもろくに上げられないくせに歩合給上げろだの、使えるヘルプ入れろだの文句ばっか言ってさ。だから、寿司やを開いて軌道に乗せたらクラブは店長に任せて私は女将をやろうと思ったのよ。その方が世間体もいいしさ」

 なるほど。
 
 言い分はよくわかります。

 ホステスや若い子に難儀するのはママ連中のあるあるですから。

 でもこのママに限って言えば、ホステスうんぬんなど全くもって言える資格のない女性です。

 長いつきあいですからよく知っていますが一緒に働いていたホステス時代はかなりのワルでした。

「頑張っても頑張らなくても時給は上がらないし…」
 
 は口癖だったし、同伴の場合は8時半までに入店と決められているのに、

「客連れて来て儲けさせるんだから何時に入ろうと勝手じゃないのよ!」
 
 などと悪態をついて、10時過ぎに平然と出勤していました。

 美人でモテるのを鼻にかけてとにかくやりたい放題だったのです。

 ブーメランと言ったでしょうか?

 やったことは返って来るんですよね?

 彼女を見ているとホントよくわかります。

 それにしても彼女のように副業を持ちたがるママは多いですが、何故か成功例をあまり耳にしません。