前途多難
昨日のことです。
我が母は起床すると毎朝のルーティンで畑を眺めに出ます。
だいたい15分くらいで戻って来るのですが、昨日は出たと思ったら血相を変えてすぐに戻って来ました。
「サツマイモがイノシシにやられてるよ!」
「ええっ! 本当に!?」
畑に出て見ると、確かに角地が何ものかに食い荒らされていました。
足跡も残っています。
ワンちゃんを連れたいつものおじいさんが通り、
「これはイノシシとハクビシンのしわざだな」
足跡を指差して、教えてくれました。
ご近所さんの畑が、イノシシやハクビシンにやられているのは耳にしていましたが、我が家は国道に面しているので車のライトを嫌う害獣は近よらないものとたかをくくっていました。
母は相当なショックだったようで、
「イノシシに食われる前に全部掘ってちょうだい!」
怒り心頭です。
干しいもをたくさん作るのを楽しみにしていたのです。
それにしてもサツマイモのうねは3列もあります。
これを一人で終わらせるとなると暗くなるまでかかりそうです。
ため息が出ました。
実は今日はパートタイムの仕事を探しに行こうと予定していたのです。
それどころじゃなくなったのでしょうがなく、朝食もそこそこに畑に出ました。
掘ってみると予想通りイモは小ぶりです。
本来の収穫にはまだひと月もあるので仕方がありません。
サツマイモを掘った跡地には玉ねぎを植える計画だったのですが、それも害獣にやられてしまうかもしれません。
今から心配です。
後で気がついたのですが、サツマイモと逆側に植えているサトイモのうねにもハクビシンの足跡らしきものが残っていました。
こちらも11月の収穫を待たずして食い荒らされてしまうかもしれません。
ご近所さんが次々と畑をやめる理由に納得がいきました。
始まったばかりの私の農業Lifeは前途多難のようです。