elderlyママのぼやき

元銀座のママです。長年続けてきたナイトクラブを令和2年4月3日に閉店しました。以降、地方に暮らしながら農作業と母親の介護に励んでいます。

銀座のママは長生きするそうです!

 暇な日はたいてい店の前に立っています。

 店内に居たたまれないのが一番の理由ですが、まれに知り合いのお客様が通りかかって入って下さるラッキーもあるからです。

 通りを眺めているとよくお見かけする和服の老女が新橋方向から歩いて来ました。
 
 どこぞの店のママと思われますが、いつも重たげなバッグと紙袋を手にしています。

 150㌢あるかないかの小柄ですが、芸者のように大きく襟を抜いた着付けときれいに撫で付けられた御髪(おぐし)は古き良き時代の銀座のママを想像させます。
 
 80歳はとうに越えていると思われますが、銀座には有馬秀子さんとおっしゃって101歳までお店をやられたママもおりました。

徹子の部屋』に出られたし、本も出版されたのでご存じの方も多いと思います。

 いつでしたか、お客様に、

「政治家と銀座のママは長生きするよ」

 と言われ、

「どうしてですか?」

 と聞き返すと、

「どっちも悪人だからだよ」
 
 と言われました。
 
 真偽はさておいても、長生き出来るのはありがたいことです。

 周囲には70代のママがかなりいるし、私とてそれなりに高齢です。
 
 ですが健康だし記憶力も衰えていなければ、酒量も落ちていません。

 こうなったら「銀座最後のママ」と言われるまで頑張ってみましょうか。

 できるかな?